太古の亀は甲羅がなかった

ドイツのニュルンベルグでは、三畳紀の約2億4000万年前の地層から、亀の先祖と考えられる生き物の化石が出土しています。
これによると、甲羅は存在しておらず、亀の先祖ながらも恐竜に近い存在と考えられています。

初期段階の亀の先祖を見ると、背中に甲羅はなく、腹側に硬い骨の壁を持っており、口元も歯があり、まさに現在考えられている、恐竜のような容姿をしていました。
そのために、先祖の生き物は、甲羅を持たず、腹側に硬い甲羅のような機構を持っていたのです。
口にあった歯はその後時代とともになくなっていき、やがて現在の亀のようにくちばしになっていきます。

当時は、この生き物は湖畔に住んでおり、頻繁に湖に入っていたので、浮力を得るために、そして水底にいる生き物から守るために、腹側に甲羅のような機構を獲得したと考えられます。
しかし、その後現在に至るまで、生息場所は陸地や海の中など、発展してきました。
それに伴い、亀も時代とともに、甲羅を背中の方にも獲得、不要となった腹側の甲羅はなくなっていきました。

今から2億年以上も前に誕生した亀は、恐竜の絶滅など、多くの時代を生きて、時代の変化を見てきた生き物です。

甲羅の獲得

亀が背中に甲羅を獲得すると、肋骨が変化して出来ており、他の生き物甲羅とは構造が違っています。
甲羅の表面は、爪や皮膚と同じ素材になっていますが、その下にある骨板と呼ばれる部分は非常に頑丈に出来ています。
亀の甲羅は非常に頑丈なので、死語も残りやすく、化石としても残りやすいです。

亀の進化は、背中側の甲羅の獲得とともに、首が伸びて柔軟になります。
これによって首を引っ込めることも出来るようになり、甲羅の中に首を納めて、外敵から守ることも出来るようになりました。
さらには、ハコガメのように、手足も甲羅に収納できるような亀も登場します。

亀の甲羅はやはり、外敵から身を守るために、進化の過程で獲得したと考えることが出来るでしょう。
亀が登場する以前の時代には、甲羅や鎧などをまとい防御する、陸上の生物はほとんどいませんでした。
しかし亀の登場する三畳紀になると、空を飛ぶ恐竜などが表れ、動きの遅い亀は身を守るすべをもっておらず、そこで甲羅を背中に作り、身を守るようになります。

その後は鎧のようにして亀の甲羅が役割を果たすようになりますが、時代が進み恐竜がいなくなると、甲羅の進化はさらに進みます。
一部の亀は、スッポンのように水中での生活を選び、水中で泳ぎやすいように、重い骨の甲羅ではなく、皮膚で出来た柔らかく軽く柔軟な甲羅を持つ種類も登場します。
この先も亀は、そして甲羅も時代と合わせて進化していくことでしょう。

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