陸棲種の子ガメがかかりやすい病気

本来、カメの甲羅は硬いものです。
しかし代謝性骨疾患という病気になると、硬いはずの甲羅が柔らかくなってしまうことがあります。
代謝性骨疾患はすべてのカメがかかりやすい病気というわけではなく、多くの場合には完全陸棲種の中でも子ガメに見られる病気です。
カメの甲羅はビタミンDやカルシウムなどによって硬く硬質化するメカニズムとなっているのですが、この硬質化の部分に障害が起こると甲羅が硬くならないまま成長不良となってしまったり硬かった甲羅が柔らかくなったりします。
また、カメによっては甲羅の形が変形してしまうこともあるようです。

代謝性骨疾患で起こる症状は、他にもあります。
例えば、手や足が腫れてしまったり歩くことが難しくなるために動かなくなったりすることがありますし、元気がなくなってエサを食べてくれなかったり食べさせようとしても拒食することもあります。
こうした症状は、代謝性骨疾患かなと注意してみていれば気づくことができる場合が多いのですが、はっきりとした症状が起こらないこともあるため成長期のはずなのにカメがほとんど成長しないことで初めて気づくということもあります。

原因は3つの不足

代謝性骨疾患を引き起こす原因は、紫外線が不足しているか運動不足に陥っているか、また湿度が不足しているかなどいずれも生活環境によって引き起こされます。
紫外線不足というのは、つまりカメが十分に日光浴できていないということなので、飼育する場所をもう少し日当たりが良いベランダとか窓際などに移してあげましょう。

運動不足というのは、水槽のサイズが狭すぎるとか陸地がなくてカメが動きづらいなどの原因が考えられます。
カメが生活するスペースやレイアウトを少しアレンジしてみてください。

湿度不足というのは、もしかしたら水槽が直射日光を受けてカラカラに乾燥していたり、エアコンなどの吹き出し口のすぐそばにあって乾燥しやすい状況になっていることが考えられます。
水槽のそばに加湿器を置く必要はありませんが、もしも室内が冷暖房で乾燥しやすいならベランダ等外に置く時間を増やすなどして湿度調整をしてあげると良いでしょう。

代謝性骨疾患は治療できるのか?

代謝性骨疾患の治療は、生活環境を改善することで治療するのが一般的です。
ビタミンDとかカルシウムが不足していることが原因で起こる場合には、不足している栄養成分の補給ができるようなエサを与えることで治療効果が期待できます。
カメの病気によっては手術などで治療できるものがありますが、代謝性骨疾患の場合には基本的には手術という選択肢はなく生活環境改善が最善策となります。
病気を防ぐためにも環境には気を遣ってあげましょう。

Comments are closed.

Post Navigation