重症化すれば手術でカメに大きな負担

尿路結石あるいは膀胱結石は、体内に残った蛋白質やカルシウムが、大きな石状となり体組織を痛め激しい痛みを伴います。
通常であれば、余分な蛋白質やカルシウムは、「尿酸」となり、排出されます。

ところが、何らかの理由で、蛋白質やカルシウムの排出がスムーズにいかず、尿道等で固まってそれが大きくなると、尿道等の表面を傷つけ激しい痛みを引き起こすのです。

結石が徐々に大きな石となり、症状が出てくると開腹手術が必要となりカメに大きな負担がかかってしまいます。
ですので、重症化しないうちに気づいてあげる必要があるのです。

早期に発見するためには

尿道結石は、日頃から観察を続けて、健康管理による予防が可能な病気です。

現れる症状は、食欲の低下、動きが鈍い、長期間排便や排尿が見られない、ということがポイントです。
このような症状の場合は、体内に結石があり、尿や便が詰まっていることが疑われます。
初期症状では大きな異常が見られませんが、この段階で、残った尿酸が小さな結石となっていることが疑われます。

放置すれば、結石が徐々に大きくなり、膀胱等に詰まってしまうと、排泄不能となったりします。
特にカメが出した尿酸が、ザラザラした粒状であれば小さな結石ができているケースが多いため、早期にクリニックを受診しましょう。

尿路結石の原因

尿路結石の原因は蛋白質とカルシウムの摂取過多や、水分不足が挙げられます。
特に陸ガメは草食で、蛋白質を多く含む食事を与え続けると摂取過多になりやすいです。
不要な蛋白質は通常なら、尿酸として出すのですが、何らかの原因でスムーズに排出されないと結石になりますので、原因は作らないに越したことはありません。

また、水分不足は尿酸を上手く作れません。
その分、排出できずに結石となり、発症するリスクが増えるのです。

予防は原因の除去に尽きる

予防方法は、余分な蛋白質やカルシウムを与えないことと水分はきちんと摂取させることです。
乾燥に強い砂漠地方出身の陸ガメでも、健康維持のため適度な水分を求めますので、的確な水分管理が必須です。
また、人工飼料の中に、蛋白質を多く含むものがありますので、注意します。
人間同様に定期的な健康診断も有効です。

動物クリニックでの治療

動物クリニックで尿道結石の疑いがもたれた場合は、すぐにレントゲン撮影を行った後診察が行われます。
レントゲン撮影は結石の有無や大きさの確定が容易なのです。
結石が認められる場合、結石がある場所や大きさ、症状などを総合的に検討の上、治療方法が決定されます。

症状が明確に表れないうちの小さな結石は、輸液等の内科療法で対応されます。
膀胱外に結石ができていて、目視可能な場合は、外部からの摘出が試みられることもあります。
ただ、膀胱内に結石があるケース外部からの摘出ができないケースでは手術による外科的な摘出が行われます。

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