特に陸ガメには注意が必要な疾患

呼吸器感染症は、カメが良くかかる疾患の一つで、特に陸ガメはかかりやすいと言われます。
発症すると人が患うカゼに似た症状を示し、放置すると死に至る危険な疾患です。

呼吸器系に様々な症状が出て、鼻水が出る、頻繁に口を開く、口腔内に粘つきが多いといった症状が出ます。
呼吸するたびに「ヒューヒュー」あるいは「ピーピー」と異常な音が出たり、動きが鈍くなり、食欲も低下し、体重も減少し、苦しそうな状態が続きます。
呼吸の際に頭や体全体を上下に動かし、きつそうに呼吸します。
また、水ガメの場合、この疾患にかかれば浮力のバランスがうまくとれなくなり、傾いたまま泳ぎます。

早期発見早期治療が必須

この疾患の兆候を見逃がすと手遅れになりがちで、カメが死に至る疾患で最も多いと言われるほど重篤化しますので十分な注意を要します。
完治するまでに早くて1週間、重症になれば3週間は要すると言われ、重症化すればするほど回復に時間と費用がかかる病気です。
カメの様子に異変を感じたら早期に受診することがポイントです。

兆候を観察したら、暖房器具を使用して、いつもより高めに温度を維持する必要があります。
その後、保温したまま動物クリニックに連れていき受診します。
例え水ガメでもクリニックまで連れていく際に、バケツや水槽に入れていく必要はありません。

息ができる程度の穴の開いた段ボール箱に入れて連れていきます。
このとき注意するのは、呼吸ができる状態にすることと、温かい環境を維持することなのです。

呼吸器感染症の原因

呼吸器感染症の原因は、カメにとっての急激な住環境の変化やそれに基づくストレスをきっかけとして、カメの免疫力が低下した際に発症しやすいのが特徴です。
また、気温や湿度など、そのカメの元々の生息環境に飼育環境がマッチしていないケースも発症しやすいです。

直接の原因は細菌、真菌、ウイルス感染ですが、悪化した飼育環境やアンバランスな栄養の食事、栄養不良など栄養障害による場合もあります。
また、ビタミンA欠乏で口腔粘膜が菌やウイルスから身体を守る機能が低下して感染するケースもあります。

呼吸器感染症の治療と予防

細菌に感染して発症している場合は抗生物質の投与が行われます。
多くのケースでは、抗生物質を使用し、強制給餌による内科的な投薬治療が行われ、長期に渡る治療を要します。

予防には、住環境の適正化が有効です。
複数のカメを飼っている場合、一匹のカメが発症した場合には隔離して治療し、完治後に一緒にするなどの配慮が必要です。
温度、湿度、水質などの住環境に留意して、カメの種類に応じた適切な環境で飼うことで予防は可能です。
そのためには、ペットのカメがもともと生息していた地域の気候風土を知ることは有効です。

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