カメの鼻水

食事中にカメが鼻水を出し、その鼻水が粘りけを持って、糸を引く様な状態になることがあります。
この鼻水は口腔内の水分や唾液が、必死で食事をしているうちに鼻から出て来たもので、水気の多い食事を食べている際に多く見られます。
そのまま食事を続け、まるで鼻提灯のようになることさえありますが、特に問題はありません。

また、バスキング温浴の時などお湯に潜り鼻から泡を出すことが見られますが、潜る際に水とともに飲んだ空気なので心配無用です。

鼻水や呼吸音にも注意が必要

ただ、鼻水でも食事時間と違うときに出ているときなどは鼻炎が疑われますので注意が必要です。
また、呼吸音がいつもと違い大きくくぐもった音がする際なども同様に鼻炎の疑いがあります。

鼻炎の初期症状としては、鼻の呼吸音が低く大きく聞こえる、中期症状は透明や乳白色の鼻水出るようになり、食欲が落ち、動きも鈍くなります。
重症化してしまうと、膿のような鼻水となり、眼を閉じ口を開いたままの状態でいることが目立ちます。

ハナミズは鼻炎の兆候であることもあり、油断は禁物でよく観察し、異常があれば受診が必要です。
兆候を見過ごしてしまい、鼻炎が重症化していれば肺炎を併発しているケースが多く、鼻周囲が化膿します。
鼻炎は気管支炎や肺炎に進みやすく、放置すれば命取りになってしまうのです。

カメの鼻炎の原因

直接の要因は細菌、ウイルスなどによる感染なのですが、発症の条件として、カメの免疫力の低下が指摘されます。

水ガメの場合は、不適切な水温管理やバランスに欠いた食事、ビタミンの不足などが発症を招きます。
陸ガメも同様に不適切な温度管理や下に敷く素材の細かな粉塵を吸ってしまうことで鼻炎を誘発します。
まるで人間のスギ花粉症やPM2.5と同じなのですね。

鼻炎の診断と治療

動物クリニックでの診断では、症状や日ごろの飼育状況などのヒアリングが行われ、肺炎・気管支炎などの合併症の有無が検査されます。

細菌性による発症の場合は、抗生物質の投与が有効ですので、自宅で治療を続けることが可能です。
重症化している場合や気管支炎・肺炎を併発している場合が多くリスクが大きくなってしまいます。
抗生物質の効きにくい耐性菌が原因と判明した場合には、感受性試験が行われ、最も有効性のある効果的な抗生物質が選ばれます。

予防は温度管理が大きなポイント

鼻炎ではケヅメリクガメに多く見受けられると言われますが、どのカメもかかりますので留意が必要です。
発症の誘因になりがちなのは、不適切な温度管理です。

特に秋の終わりから春までは、温度管理の難しい季節で、ヒーターを付けるほどには寒くないけど、ちょっと寒いという時期は特に注意が必要です。
人間であれば衣類や寝具類で体温の調節に役立てますが、カメの場合はそうはいかないのです。
人間の都合だけに合わせないように注意してあげましょう。
元々カメが生息していた地域の気候や冬眠などの生態も理解すると適切な飼育に役立ちますよ。

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