トゲヤマガメ について

トゲヤマガメは名称の通り甲羅の表面にトゲトゲした突起がついているところが特徴のカメです。

甲羅だけでなく手足の先にもゴツゴツとした硬い皮膚があるので、見た目の独特さにひかれて好んでペットにしようとする人もたくさんいます。

ただし残念なことにこの独特のトゲトゲは幼少期のみの形状で、成体になるにつれてトゲはなくなり代わりに丸みのある大きなドーム型の甲羅になっていきます。

幼少期の甲羅は赤っぽくまるでタラバガニや花咲蟹を連想させるような形と模様をしています。

ファンタジー系ゲームに登場してくる甲羅型モンスターにも似ているので水族館などでも子供たちからかなり人気が高いということも特徴です。

成体になるとかなり体が大きくなり、だいたい18~22cmくらいにまで成長します。

大きくなったトゲヤマガメはトゲトゲは完全に消えるものの、代わりにまるでアンティーク家具のような渋みのある色合いのなめらかな甲羅に変わるのでそちらもカメ好きにとっては高い人気です。

原種が生息するのはスマトラ島やボルネオ島のあるインドネシア地域や、シンガポールやタイ南部といった東南アジア諸国です。

数年前まではごく普通にペットショップで流通をしていたのですが、現在では絶滅危惧種に指定されたこともあり日本には毎年決まった数量しか輸入してはいけないこととなっています。

トゲヤマガメ の生態

トゲヤマガメの原種が生息しているのは標高900m以下のなだらかな丘陵地域です。

主に渓流や湿原といった場所を生活の拠点としており、一日のうちの多くの時間を湿った枯れ葉や枝の中で過ごします。

産卵は季節ごとに行うという特徴があり、雨季に交尾をして乾季に産卵するというサイクルで毎年の繁殖をしていきます。

ですが人工的に繁殖をさせるのは難しく、一般はもちろんのこと専門の施設であってもそうそう簡単に個体数を増やすということはできません。

一回あたりの産卵で産む卵の数も1~3個とかなり少なくそれを無事に孵化させることができなければまた一年先送りになるのでかなり慎重に取り扱いをしなければいけないということも特徴です。

既に絶滅危惧種として指定されていることからわかるように、ここ近年急激に個体数が減少してきています。

この主な原因は東南アジアに生息する他のカメとほぼおなじで、中国や近隣各国で食用にされてきたからです。

ペット用に乱獲されるようになったのは最近のことですが、それでも珍しさから違法に捕獲をして販売する業者が跡を絶ちません。

飼育の仕方と注意点

飼育をするときにはできるだけ高温多湿の環境を作り、静かで落ち着いて生活ができる場所を提供します。

主に枯れ草や枯れ枝の影で生活をすることを好むので、ペットとして飼育をしてもめったに姿を見せてくれることはありません。

紫外線や強い光を嫌うという性質も持っており、直射日光のあたる場所は厳禁です。

餌の量は多くなくても十分で、主に植物性の食べ物を好みます。

飼育する場合には野菜などを複数刻んたものをエサ箱に入れておくと自分から食べに来てくれることがわかっています。

成体になってからも小さな虫など肉食をすることもありますが、あまり動物性の脂質を与え過ぎると突然死をしてしまうケースもあるようです。

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