ヤエヤマセマルハコガメとは

ヤエヤマセマルハコガメとはイシガメ科、ハコガメ属のカメのことです。
生息地は沖縄八重山諸島に属する石垣島と西表島の2島です。
甲羅の長さは16cm前後でそれほど大きくはなりません。
国の天然記念物に指定されておりとても貴重な種類になっています。
また、沖縄県のレッドデータブックや環境省のレッドリストにも記載されています。
昼行性で割りと活発に動きます。
行動範囲は広いと考えられており、1日で1km以上の移動も可能だと言われています。
産卵の時期は4月から6月ぐらいで1回に1個から7個程度の卵を産みます。1シーズンで3回程度にわけて産卵します。
森林に多く住み湿度の高い場所を好んで生息しています。
湿地帯や川の近くで目撃されることが多いです。

生態

甲羅はセマルハコガメの特徴であるドーム状で、お腹の中央付近には蝶番があり甲羅をほぼ完全に閉じることが可能です。
この事から「箱亀」とも呼ばれます。
甲羅の中央に1本の盛り上がった筋(キール)がありそのキールが黄色になっています。
そのキールに沿う様に左右にもキールがあり全部で3本のキールがあります。
通常の生活では水から離れた生活をしており、水中にいる時間はかなり少ないです。
敵に襲われたときでも水に入ることはほとんどありません。
全体的に黒っぽい色をしておりその中に茶褐色の模様が入っています。
食事は基本的には雑食で昆虫、ミミズ、貝類、植物の葉などを食べます。

周辺環境

せせらぎ
国の天然記念物に指定されている為原則的には飼育することはできません。
しかし、天然記念物に指定されていますが具体的な保護策が中々進展しない為違法なルートで流通し、それが他の場所で別の種類と交配してしまい問題になっています。
森林破壊や自然環境の変化などによってその個体数は減少しており、個体数を増やす為の努力がされています。

その他

中国産のセマルハコガメとの識別が難しく石垣島や西表島以外から見つかった場合にヤエヤマセマルハコガメかどうかの判断ができません。
遺伝汚染の可能性がある動物をこの2島の自然に戻すことが出来ないため自然に戻すことなく飼育することになります。
沖縄本島ではリュウキュウヤマガメとの雑種が発見され遺伝汚染が懸念されています。
ですから現在の段階では石垣島と西表島の2島の中で自然に繁殖することにより個体数を維持することになります。
その他にも森林の喪失、森林の乾燥、車両との接触、人工の側溝への転落など様々な対策を講じなければその個体数を維持することは難しくなっています。
ただ、現在でもこの2島に観光で訪れた際に目撃されたケースもありますので運がよければ会えるかもしれません。

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