リュウキュウヤマガメとは

首里城
リュウキュウヤマガメとはイシガメ科、ヤマガメ属のカメのことです。
生息地は沖縄本島の一部、渡嘉敷島、久米島のみとなっています。
甲羅の長さは10cmから18cm程度で、あまり大きくは成長しません。
基本的には陸上での生活が多く、湿度の高い林や川の周辺で生活します。
活動時期は主に4月から9月の間で、暖かい時期によく活動して寒い時期になると運動量が極端に減少します。
産卵の時期は4月から5月の間の約60日間で、1回の産卵で1個程度の卵しか産みません。
したがって、個体数の減少が始まるとその個体数を回復させるのはとても難しい動物だと言われています。
生息地の少なさや個体数の減少を受けて1975年に国の天然記念物の指定を受けています。
ですから、現在では捕獲や飼育などは原則禁止されています。

生態

稚ガメの時期には色が薄く茶色や黄色がかった茶色をしています。
成長するにつれてこげ茶色に変化していき、甲羅の形状も鋭さを増していきます。
甲羅には3本の盛り上がった筋(キール)があり、「3本キール」と呼ばれることもあります。
地面を這って歩く為一度穴に落ちると二度と這い上がることが出来ません。
沖縄県では野生のマングースがリュキュウヤマガメを好んで捕食する為、個体数が大きく減少したと言われています。
食事は雑食で、木の芽、植物の葉、果物、地中のミミズ、昆虫などを食べます。

周辺環境

国の天然記念物に指定されてからも個体数の回復は見込めず減少しています。
主な原因としては野生動物による捕食(野ネコ、野良犬、マングースなど)が考えられています。
特に外来種であるマングースの増殖は大きな要因となっています。
その他の原因としては道路の脇にある側溝があげられます。
リュウキュウヤマガメは手足が短く通常の規格の側溝ですと一度落ちると這い上がるのが困難になっていました。
そこで現在では、角度の浅い側溝を整備して自力で這い上がれるように整備が進められています。
2013年にはワシントン条約付属書に掲載されるほど個体数の減少が心配されています。

個体数の推移

正確な個体数は把握されていませんが渡嘉敷島では1970年台と現在では明らかに目撃例が減少していますので、個体数が激減しているといって間違いありません。

その他

海に囲まれた沖縄県独特の地形が守ってきた日本古来種であるリュウキュウヤマガメですがその個体数は大きく減少しています。
産卵数が他のカメに比べて極端に少ないことから一度減少した個体数を増やすのは困難だといわれています。
生物学的にはとても貴重なカメであり現在では様々な努力をして個体数を守っていますが、森林開発などの生息地の減少に歯止めがかからないのが現状です。

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