アオウミガメとは

アオウミガメ
アオウミガメとはウミガメ科、アオウミガメ属のカメのことです。
アオウミガメの名前は体の色が由来していますがその体は「青色」ではなくて「緑色」です。
日本人独特の表現(新緑の木々を青々しいとする表現)の「アオ」が由来です。
英名だと「Green sea turtle」となります。
世界的な生息地としては、太平洋沿岸からインド洋にかけて最も多く確認されています。
その他にもソマリアなどのアフリカ地域にまで広く生息することが分かっています。
日本国内では小笠原諸島や南西諸島に多く生息しています。
甲羅の長さは70cmから110cm程度で、体重は60kgから200kg程になります。
基本的には海中で生活しており、そのほとんどが回遊しています。陸上に上がってくるのは産卵の時期だけです。

生態

甲羅の淵に放射状の模様があるのが特徴でその色は黒のような深い色から茶褐色の明るい色まで色彩に富んでいます。
周期的な活動をしており産卵時期は4月から8月の間です。
そしてその産卵時期に5回前後上陸してその都度産卵します。
1回の産卵で約100個の卵を深さ30cmから60cm程の穴の中に産み砂で隠します。稚ガメは約60日程度で孵化して海に入ります。
稚ガメの頃は動物食が強くてプランクトンやエビ、カニ、魚の卵などを食べますが大きくなるに連れて植物食が強くなり海草や海に生えた藻などを食べるようになります。

特徴

ワシントン条約によって国際取引は禁止されており、世界的に見ても捕獲を禁止している国がほとんどです。
日本国内では小笠原諸島で年に135頭の捕獲が認められているのみです。
但し、食用のカメとして有名であり実際には現在でも捕獲され続けているのが実態です。
その肉はとても美味しく世界各国で愛されており、日本でも小笠原諸島や南西諸島で食用として重宝されています。
外国ではハンドバックの材料や宗教儀式の際に食材として消費されるケースもあります。

個体数の推移

1800年代は小笠原諸島だけで2000頭前後の個体が水揚げされていましたが1900年代の乱獲によって減少してしまい1950年には約100頭にまで落ち込みました。
そこで人工孵化がスタートし、現在では漁獲制限と放流事業のおかげで緩やかな回復傾向にあります。

その他

アオウミガメは生活のほとんどを回遊しているためその生態はかなり謎が多いです。
ただ、現在では人工孵化と放流プログラムが進んだおかげで何を食してどこを回遊してどのくらいの周期で産卵するのかがある程度分かるようになりました。
それでも個体数の激増は難しく毎年緩やかに回復している程度です。
ですから今後も絶滅危惧種として貴重な動物であることは間違いありません。

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